『パチンコ』
楽して儲けたい。でもどうすれば・・・
こんな風に、ほとんどの人が一度は思ったことがあるのではないだろうか?
450万円を騙し取られた女性もこのような事を思ったのではないだろうか?
そんな代表的な甘い罠が『パチンコ打ち子詐欺』である。
パチンコもうけ話で450万円詐欺被害
佐賀署は31日、パチンコでのもうけ話を装った架空請求で小城市内の30代女性が約450万円をだまし取られたと発表した。
同署によると、女性は6月下旬、携帯電話に「パチンコするだけでお金がもらえる」とのメールで会員登録。7月下旬、「パチンコ店で遠隔操作して当たりが出るようになっており、換金した4割が日当になる」と電話があり、後日返却すると言われ、保証金として約24万円を振り込んだ。
その後も8月上旬までに保証金や遠隔操作の機械代の名目で計9回にわたって振り込んだ。指定された口座は全て個人名義だった。
事の始まりは迷惑メールからである。
どこでどうやってメールアドレスが漏れたのかはわからないが、普段は全く気にしないのにふと目をとめて読んでしまい『そんなことあるわけない』『絶対ウソだよ』と思いつつも、興味本位で連絡や返信をしたことがあるという人も結構いると思うがそれこそが騙される第一歩なのである。
『パチンコをするだけでお金がもらえる』勿論、勝てばパチンコをするだけで儲かるので当たり前のことである。
『パチンコ店で遠隔操作して当たりがでるようになっており、換金した4割が日当になる』
遠隔操作をするのが店側の人間なのか詐欺業者の人間なのかわからないが根本的考えて頂ければわかると思うが、もし出来るのだとしたらこれは『犯罪』である。
『パチンコをするだけでお金がもらえる』
『パチンコ店で遠隔操作して当たりがでるようになっており、換金した4割が日当になる』
ここだけを読んだ方は、そんな事はありえない、詐欺だとすぐにわかる、こう思う人がほとんどだと思うが実際こんな単純な事ではない。
逆になぜ450万円もの金額が騙し取られたのか?
このように考えるのは中々難しいかもしれないが、単純にやり取りの中で信じてしまう何かがあったのだと推測される。
詐欺に共通する事だが信じていない人、疑っている人すらも、あたかも本当かのように信じ込ませる術を詐欺業者は心得ているという事である。
今後、このような事が起こらないように、その手口や全容を公開し、このような事が起こりましたと『紹介』するのではなく、一人でも多くの人に手口を知ってもらう事によって未然に事件を防げるような工夫をしてもらいたいものだ。